鍼灸医療とは

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鍼を刺すことに危険はないか
鍼を刺して危険なことはありません。

昔、針の材質が鉄だった時代には折針と気胸が考えられましたが、今ではありません。 現在の材質はステンレス、金、銀などですが、弾力性があり、通常の鍼治療では 曲がる事はあっても折れることはありません。 ただ、電気針では通電によって金属疲労を起こし、折針事故を起こしたという記録があります。

鍼灸の針は先端が丸くなっていて、組織を傷つけることなく刺入できる様になっています。もし万が一、刺入した針が折れて先端が身体の中に取り残されたとしても、問題は無いと断言できるほど、安全な形をしています。

現在ではあまりしませんが、埋没療法という鍼治療があります。 これは金の針を刺入して、皮膚から出ている部分を切断し、先端部分は身体の中に埋め込んでしまうという治療法ですが しばらくすると筋肉に馴染んで動かなくなります。特に支障はないようです。

自然気胸は胸膜に穴があいた為に胸腔内に空気が流入し、その圧力で肺がぺしゃんこになってしまう疾患です。 主な症状は胸痛と呼吸困難です。鍼治療には深く刺してはいけない部分や、刺してはいけない方向があります。 それは主に、この気胸に対する用心の為です。

鍼灸師になる為には、3年ほど鍼灸学校へ行った後、国家試験を受け、合格すれば免許がもらえます。 この間に、鍼の禁忌は勉強しますので、一応安全に鍼を刺せる様にはなります。 肩背・胸背上部に鍼を深刺しする時には、十分な注意が必要ですが、危険な事は承知していますので、 あまり自信の無い鍼灸師はしませんから、ある意味では安心していいと思います。

なお、ほとんどの自然気胸は、安静にしていれば自然治癒します。

* 感染症について
「Q&A:鍼で肝炎やエイズに感染しませんか?」を参照して下さい。


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