よくあるご質問

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  1. Q1.「はり」は痛くないですか?
  2. Q2.「きゅう」は熱くないですか?
  3. Q3.「はり・きゅう」は何故効くのですか?
  4. Q4.鍼で肝炎やエイズに感染しませんか?
  1. Q5.針を刺して危険なことはないですか?
  2. Q6.鍼灸はどんな病気に効果がありますか?
  3. Q7.何回ぐらい治療すれば治りますか?
  4. Q8.鍼灸は保険が効きますか?

Q.「きゅう」は熱くないですか?
A.我慢できない熱さは絶対にありません。
おじいさんやおばあさんの背中に残っている、大きな灸あとを見た事のある人は、お灸は熱いというイメージがあると思います。 これは打膿灸という方法で、大きな艾(もぐさ)で、わざと火傷を作り、膿を排出させて治療します。

慢性病にはとても良く効く灸法ですが、現在では特に希望がある場合に限り、するくらいです。小さな灸でも十分に効果がありますので、する必要がないのです。 今でも、お寺などではこの様な灸をしている所もありますが、治療というよりも精神修養的な意味合いが強いです。

皮膚に直接すえる場合は、糸の様にごく細いものからごま粒の半分くらいの大きさまであります。小さくても火は点くわけですから、多少の熱さは感じます。 熱さも痛さも、感じ方には個人差がありますから、少しでも不愉快な感じがないように、艾(もぐさ)を糸のように細く小さく切る糸状灸から始めます。

ただ通常は少し"ちくっ"とする位が気持ちが良い様です。また、直接すえる必要がない場合、跡をつけたくない場合、艾がどんなに小さくても熱く感じる方には、灸点紙の上からします。(【施術方法・料金】参照


━━━何故熱くないのですか?

あまり熱くない理由の一番は、艾の燃焼温度が低い点です。艾はヨモギの繊維ですが、燃焼温度が低い為に使用されます。 ヨモギは植物ですので、天候などに左右されて収穫が安定しませんから、科学的に製造できる物をいろいろ捜していますが、なかなか代替物は見つかりません。

それほど、艾は優れものです。普通、火傷の跡はツルツルになって毛根が駄目になってしまいますが、灸の火傷は、逆によく毛が生えてきますので、円形脱毛症の治療には脱毛部に直接灸をします。 これも、艾の燃焼温度が低いので、組織には損傷を与えず、丁度良い程度の刺激になっているわけです。


━━━いろいろな種類、さまざまな用途の”お灸”

お灸にも色々な種類があって、それぞれに最適な使用目的があります。病気ではないけれども全体的に元気がない時、病気が重くなって強い治療ができない時などには、 少しぽかぽかしてきたら取り除いてしまうものを使います。気を養う穏やかな治療法で、ほんのり温かいお灸です。

もっと積極的に病気を治そうとする時には、点灸といって、ごま粒の半分くらいの艾を直接、皮膚上に置いてします。 いくら小さくても火が点くわけですから、まるで熱くないと言えば嘘になります。一瞬"ちくっ"とした感じがあります。

痛さと同様に、熱さにも感じ方には個人差がありますから、この"ちくっ"を気持ち良く感じる人から、不愉快に感じる人までいます。 基本的には、治療自体が苦痛を伴うような事は、極力避けるべきと思いますので、様々な工夫をします。 艾を糸のように細く小さくしたり、その周辺の皮膚を引張り気味に圧をかけて、気をそらす方法をとったりします。

最近では、わざわざ火傷を作らなくても十分効果があることが分かっていますので、灸点紙という紙の上からする事が多くなりました。灸痕も残りません。