自分の症状を探す

トップページ自分の症状を探す>病名別

顔面神経マヒ

━顔面神経麻痺の後遺症を「鍼灸」で治療する━


顔面神経麻痺は後遺症が辛い疾患です。

顔面神経麻痺になって、早期にプレドニゾロンを投与すると、無治療の場合と比べ、3ヶ月から9ヶ月後に完全回復する可能性が高まると報告されています。プレドニゾロンが奏功するには、早期治療(発症から3日以内)が必要で、発症後10日以上たっている場合は無効と言われています。

不完全麻痺の時は何もしなくても、完治すると言われていますが、それは結果論ですから、絶対に専門病院での早期の治療を勧めます。

麻痺している患部は触らない事。冷やさない様にして、首筋を温めます。ストレスを避け、睡眠を充分にとる様に心掛けて下さい。

病院での治療をして、3日経っても麻痺が改善しなければ、「鍼灸」をして下さい。時期が早い程、効果が有ります。しかし、大概は、かなり期間経過している場合が多いので、非常に残念に思います。

一年経っても麻痺が残っている場合には、現代医療での改善は難しいと思います。

顔面神経は、麻痺の治癒に伴って、異常な接続を形成する場合があり、唾液の産生や舌の前部にある味覚、または涙の産生を阻害することがあります。その結果、慢性の味覚消失(無味覚症)や、唾液の分泌中に眼に涙がたまる「クロコダイルの涙」と呼ばれる現象が現れたりします。

また、眼の周囲にある筋を支配している神経が再生する時に、わき道にそれて口の周りの筋に行き着いてしまうと、眼を閉じると、口角が不随意的に上がってしまうようなことが起こります。

侵された側の耳では、鼓膜を伸展させる筋肉が麻痺するために、音が異常に大きく聞こえる聴覚過敏と呼ばれる状態になります。

慢性顔面痙攣を引き起こす事があります。

これらの症状は、後々まで患者さんを苦しめます。ですから、早期に専門病院受診と、信頼できる「鍼灸」の治療を勧めます。

この疾患で「鍼灸」にかかる人は、かなり時間経過して、後遺症に苦しむ人々です。外見を含めて、完全に治癒する事は、残念ながら稀です。しかし、患者さん自身が感じている嫌な引き攣れや強張りは、かなり軽減されます。




>>上へもどる

>>目次を見る